交通事故後の幻覚や幻聴
事故後の幻覚、幻聴の症状
交通事故の被害に遭った人で、事故後に幻聴が聞こえたり、幻覚が見えるといった症状を訴える人がいます。
幻覚や幻聴の原因の多くが、事故に遭ったことによる精神的ショックによるものです。
- ふとした瞬間に事故の瞬間や光景がフラッシュバックする
- 誰かの叫び声が聞こえる
- 耳鳴りとめまいの弊害(へいがい)
- 不安と緊張による過呼吸
といった事故に関する内容が多いです。
通常、事故から時間が経つにつれてこのような症状は治まっていきます。しかし、精神的な負担が改善されず、恐怖や事故時の記憶が忘れられず、症状が悪化し、長期にわたって苦しむことになる場合も少なくありません。
周囲も含め相談できる環境が救いに
幻覚や幻聴の症状が出た場合は速やかに専門の医療機関を受診して、適切な治療を受けることが大切ですが、このような症状はなかなか自分からは言い出しにくいものです。
交通事故後の幻聴、幻覚などの症状は、周囲のケアが大切になります。
また相談し、疑心暗鬼に陥らないよう、可能な限り前向きに症状に向き合うことが、重要なポイントになります。
無理に我慢をしてしまい、うつ病やパニック障害に繋がってしまうこともあります。
交通事故にあって間もない人は特に幻覚や幻聴の症状が出やすい状態です。
周囲の人が気を配り、事故前と比べておかしな言動や行動が目立つようであれば、医師の診察を勧めましょう。
事故後のストレスでは、うつ病、自律神経失調症などの症状も
自律神経失調症とは、ストレスなどが原因で交感神経と副交感神経のバランスが崩れることによって生じるさまざまな症状の総称です。
それだけ、ストレスが心身に与える影響は大きくなります。
そして交通事故はとても強いストレスを与えうる原因にもなるわけです。
このような交感神経と副交感神経の乱れは、精神の安定を乱します。うつ病や自律神経失調症、パニック障害、不安症などの症状の一部として、幻聴や幻覚があると診断されるケースもあります。
交通事故後遺障害の認定
交通事故がきっかけで幻聴や幻覚の症状が現れた場合、後遺障害として認定される可能性があります。
認定されるためには二つのポイントがあります。
一つ目:その症状と交通事故に因果関係があるか
幻覚や幻聴の症状と、交通事故との因果関係という点で、事故の内容や発症時期などの観点から判断されることになります。
これは、医師の判断が必要になります。
2つ目:定められた認定基準を満たしているか
精神状態と普段の生活における能力で判断されます。しかしながら、幻聴や幻覚といった症状は他人では判断が難しく、明確な基準があるわけではないので、認定が難しい分野です。
わかば接骨院では交通事故専門士による治療と無料相談も行っております。
状況、場合によっては、弁護士などにつなげることも可能です。